ヤエヤマセマルハコガメ
西表島にはまだまだたくさんの貴重な生き物が生息しています。その中でも見ることができる可能性の高いのがヤエヤマセマルハコガメ。
特に雨上がりには活動的になるようで道にもでてくることもあり、遠くからみるとただの石にしか見えなくても近づくとじつはヤエヤマセマルハコガメだということもしばしばあります。
そんなヤエヤマセマルハコガメ、名前の通り甲羅はこんもりまるく盛り上がっていて可愛らしい見た目をしています。雨上がりに活動的になるように湿度が高い環境が好きで河川周辺の森の中の茂みなどで生息しているようで、湿度を好むわりには水に潜ることはめったにないそうです。
なんでも食べる雑食で虫からミミズ、果物まで食べるみたいで、見た目と違い気性は荒いんだとか。
もちろんヤエヤマセマルハコガメも国の天然記念物に指定されているので見つけてもそっと写真に収めるだけにしましょう。
本種のセマルハコガメは台湾などに生息しているそうですが、日本の亜種ヤエヤマセマルハコガメは本来石垣島と西表島にしか生息していないそうです。天然記念物指定以降も個体数は減少していて絶滅危惧種にも指定されています。
西表島でも普通に道路を横断している姿が見られるので、レンタカーでドライブされる際には貴重な生態系の中を運転しているということを忘れず、法定速度を守り十分に注意しながら運転してくださいね。